COLUMN

「本質」を伝える

 

約20年、日本におけるヨガの発展に大きく寄与してきた雑誌「Yogini」が休刊するとの知らせが入った。

私がヨガを始めたのは2006年。その後、2007年に初めて訪れたヨガフェスタでより近い存在になり、この雑誌を食い入るように毎号楽しんでいた。

そして2010年から仕事としても関わり始め、編集部のみなさんにも大変お世話になってきた。

その頃から、いや創刊当初から、彼らの想いは揺らぐことはなく現在まで続いていた。

その巻頭メッセージを久々に目の当たりにして、久々に文章で胸が熱くなった。

「ヨガの本質」を、それまでの修行や鍛錬といったイメージから、美しいビジュアル(風景とファッションと人間と)を駆使して表現していた。そこに乗る言葉も毎回とても美しかった。

そして中身も、「ヨガの本質をわかりやすく」ということを掲げて、斬新な表現やイラストなどを用いながら毎回さまざまな形で表現してくれていた。

 

「本質を伝える」というのは、本当に難しい。

普遍的な知恵であるのに、一般的なイメージがそこからかけ離れているから、私たちは苦労したりもがいたりしながら、工夫を重ねて、さまざまな表現を試みていく。

しかし、Yoginiの巻頭ビジュアルは、20年、本当にブレなかったなぁと、改めて感服した。

最後の編集長の言葉。

元々サッカー選手だった編集長と、夜な夜なサッカーとミスチルについて語り合ったこともあった。

彼が出会ったヨガとの約束が、今後も別の形で発揮されたら嬉しいな。

本当にお世話になりました。そして今後の旅路も応援したいと思います。

そして私もいかに「本質」を伝えるか、引き続き向き合っていきたいと思います。

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