COLUMN

思い込みの枠の外へ「切りひらく」

 

私の最初の就職先は「東京ビッグサイト」という国際展示場でした。

まだ何もない広大な敷地に作られた施設は、場内を歩くだけでもヘトヘトになる程よく歩いていました。(当時は出来る限りスーツ+ヒールだったと思います。。今では考えられない。。)

その臨海副都心エリアも、今日までにさまざま建物が立ち、人が訪れ、インフラが整備され、街づくりってこういうことなんだな…と思いつつも、先日久々に降り立ったところ、コロナ禍の影響でだいぶ寂しくなっていました。。活気と復活を祈るばかりです。

 

写真に選んだのは、東京ビッグサイトにある巨大のこぎりのモニュメント。今でも毎年メンテナンスが加えられているようで、当時から変わらぬ美しい佇まいをしています。

このアートの意図は「切りひらく」というメッセージ。

時代に先駆けてさまざまな新しいモノが集まる展示会場らしく、いつも私の目に優しく訴えかけてくれていたものです。

 

最近は人間の「思考」「マインド」について学ぶ日々で、改めて、私たちがこれまでの「固定概念」や「思い込み」に縛られているのか、無意識に「過去」に縛られているのかを思い知らされます。

これまでいない発想や、過去からの反発などから新しいものを生み出す力は、立派な脳を持った私たちに与えられている役割でもあり、いかに「固定概念」や「思い込み」の枠の外へ出ていけるか、については、これからの時代を生き抜く大切な要素となるでしょう。

 

何かに挑戦したいと思っている方たちは、「これまではこうだった」「過去の実績がない」「こう言われている」という言葉に囚われずに、新しい発想やチャレンジに貪欲になってほしいなと思います。

でもですね、新しいことをやるって、「恐れ」がつきまとうのです。。

私もここ最近、異常に「恐れ」がつきまとっています。その度に思うことは、あぁ、新しいことをしようとしているんだなと。

結構これまでも無謀なチャレンジとかしてきた方なのですが、(ボランティアのためにキャリアを捨てるとか、一晩で退職を決めるとか。。笑)ここに来て、謎の恐れがやってきているのです。。

 

そんな時に必要なことは、「自分の内側に向かうこと」。これに尽きます。

まずは、「恐い」という感情に寄り添ってあげること。その感情に蓋をしてしまうことがないよう、しっかり感情があることに気づいて、愛を持って寄り添うこと。

感情は「感じた時が解決につながる大切な瞬間」です。これは、エムレスにも活用されている大切な概念です。

そしてその後に、「何がそんなにこわいのか」「なぜ恐れているのか」「どうなったらいいのか」これらに自問自答しながら向き合っていき、その原因になっていることを紐解いていきます。

自分の身に起こることは、必ず自分の中に原因が潜んでいます。紐解きにくいこともあるかもしれませんが、必要な時に必ず結び目が現れるでしょう。そこにも「気づき」があることが大切です。

 

「気づき」が起これば、また一歩進みます。人生はそれの繰り返し。

毎日を無意識に過ごしてしまうと、「気づき」が起きないことが多いので、何度でも嫌なことが起こったりしてしまいます。自分にとって嫌だなと思う出来事は、「そろそろ気づいてよ」というサイン。それは、さらに次へと向かわせる原動力にもなるのです。

今までのパターンや、同じ毎日の繰り返しに巻き込まれることなく、起こる出来事を「今までの発想にないこと」へ物事を進めるサインとして捉えていけたら、進む速度が格段に早まるでしょう。

だからと言って焦ることは禁物です。はじめはゆっくり着実に、進めていきましょう。

 

私たちには「切りひらく」力があります。その力を信じて、自分の能力を最大限に活かせますように。

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